疲弊しつつある診療科に「診療看護師」(NP)が参加することにより、手術を含む診療業務が維持・継続されている―。15日に開かれた「医師の働き方改革に関する検討会」では、タスク・シフティング(業務移管)に関するヒアリングが行われた。効率的に業務を移管したり、診療現場を維持したりするためには、どのような方法が有効なのか。ヒアリングではチーム医療におけるNPの存在が医師の労働時間短縮の鍵を握ることが示された。【新井哉】
■緊急時には手術中の医師と直接対話も
NPは医師の指示の下、一定の範囲の診療補助行為を提供することが可能な「診療」と「看護」の能力を併せ持つ看護師だ。この日行われたヒアリングでは、同検討会の戎初代委員(東京ベイ・浦安市川医療センター集中ケア認定看護師)が自院におけるNPの役割などを説明した。
東京ベイ・浦安市川医療センターでは860人の職員が働いており、この中に2人のNPがいる。心臓血管外科と救急集中治療科にそれぞれ1人ずつ配置されている。心臓血管外科では朝と夜に医師とNPが全員集まり、朝は治療の方針を共有し、夜には報告を行っている。
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