
DPC評価分科会(4日、厚労省)
中央社会保険医療協議会のDPC評価分科会は4日の会合で、精神科診療に関する体制や実績の評価方法を話し合った。厚生労働省は、精神病床を持たない病院の保険診療係数が低くなるといった現行ルールを廃止し、地域医療係数での評価に一本化させる案を示した。これに対する強い反対意見は出なかったが、精神科診療をやらなくても係数が低下しない病院が現れる懸念があることから、それを防ぐ方向で評価方法の検討を進めることになった。【佐藤貴彦】
精神病床を持たないか、医療保護入院・措置入院の実績がないDPC対象病院では、保険診療係数のベースとなる指数(保険診療指数)が減点される。3種類の病院群のうち、大学病院本院のI群病院(4月時点で82病院)と、診療密度などがI群並みのII群病院(同140病院)が対象で、III群病院(同1442病院)では精神病床などがなくても減点されない。
その一方で、地域医療係数のベースとなる指数(体制評価指数)では、「精神科身体合併症管理加算」か「精神科救急・合併症入院料」の施設基準を取得する病院が、所属する病院群にかかわらず評価され、ポイントが与えられる。
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