中央社会保険医療協議会の「入院医療等の調査・評価分科会」は4日の会合で、有床診療所入院基本料について議論した。専門的な機能を持つ所と看取りなど地域包括ケアシステムを支える所では評価を分けるべきといった意見や、有床診療所による地域連携や在宅復帰機能を評価する視点が示された。【大戸豊】
有床診療所の病床数は1999年の22.4万床から2015年には10.7万床と半分以下に減少している。また、16年度の入院医療等における実態調査では、有床診療所の主たる診療科は最も多い「内科」が3分の1を占め、これに「産婦人科」(21%)、「眼科」(13%)と続く。
厚生労働省が今回示した論点は、(1)有床診療所が主に担う医療機能や患者の状態に応じた医療の提供内容の在り方(2)地域での医療提供体制の中で、在宅復帰支援や介護サービスなどとの連携を行っている有床診療所の機能の分析について-の2点。
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