
病院事業における「経営比較分析表(案)」
経営指標の「見える化」を図り、地域住民に対して経営状況や将来負担などを明らかにする必要がある-。公立病院の経営の課題などを議論してきた総務省の「地域医療の確保と公立病院改革の推進に関する調査研究会」が報告書の骨子を固めた。研究会は病院マネジメントの観点から経営手段を充実させる必要があるとして、「経営比較分析表」の導入を報告書に盛り込む方針だ。【新井哉】
■幹部の意識改革を促進、経営改革の実現目指す
公立病院をめぐっては、赤字病院の閉院や再編・統合が進んでおり、2014年の病院数(地方独立行政法人を含む)は04年(999病院)と比べて約12%減の881病院となっている。指定管理者制度の導入といった経営形態の見直しが進んでいるが、自治体から財政的な援助を受けながらも慢性的な経営赤字を解消できない病院が少なくない。
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