【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。この連載では、病院現場におけるリーダー育成をテーマに、リーダーとして身に付けたいコミュニケーションスキルについてお伝えしています。前回(部下のやる気は「傾聴」で引き出せ)と前々回(職員のモチベーションが低いのはなぜ?)では、スタッフのやる気を高める褒め方や話の聴き方を取り上げましたが、今回は「感覚タイプ別メッセージの伝え方」を考えてみようと思います。
私たちは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった「五感」を使って日々過ごしています。例えば、車を運転するときは、進行方向や信号を見たり(視覚)、エンジン音やクラクションの音を聞いたり(聴覚)、シートの座り心地が気になったり(触覚)します。食事のときは、味(味覚)だけでなく、盛り付け(視覚)、香り(嗅覚)、器の温かさ(触覚)など、さまざまな感覚を活用して料理を楽しみます。
この五感ですが、人によってどの感覚を 主に 使用するかが異なるといわれています。視覚を主に使う人もいれば、聴覚を主に使う人もいるというわけです。例えるならば、日本人と外国人では使う言語が異なるために会話が成立しにくいのと同じように、使う感覚が異なる人たちの間では、スムーズなコミュニケーションが成立しにくいといったことが実際に起こるのです。
部下の育成においても、この「感覚」を意識したコミュニケーションを取ることで、リーダーのメッセージはより深く響いていくことでしょう。
次回は11月18日5:00配信予定です
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