厚生労働省は、慢性心不全を合併症に持つ睡眠時無呼吸症候群の患者を対象としたASV療法について、来年春の診療報酬改定で新たに評価する方針だ。11日の中央社会保険医療協議会（中医協）の総会で提案し、大筋で了承された。【敦賀陽平】

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　ASV療法は小型の機器を使用し、鼻に装着したマスクを通して睡眠中に空気を送り込み、心疾患などが持病の患者の呼吸の乱れ（チェーンストークス呼吸）を整える治療法。学会のガイドラインでも、慢性心不全を合併症として抱える睡眠時無呼吸症候群の患者への有効性が記載されている。

　在宅の呼吸療法に関しては、対象疾患や使用機器に合わせて診療報酬を算定するルールになっているが、ASV療法自体を評価する項目がないため、在宅酸素療法の要件を準用する状況になっていた。

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