参院は22日の本会議で、来月14日で任期満了となる中央社会保険医療協議会（中医協）公益委員の森田朗氏（国立社会保障・人口問題研究所所長）の後任として、一橋大大学院商学研究科教授の荒井耕氏を起用する国会同意人事案を賛成多数で可決した。衆院は21日に同意しているため、参院の可決により人事案は承認された。森田氏は現在、中医協の会長を務めており、今後、新会長の人選に注目が集まる。【敦賀陽平】

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　荒井氏は1994年に一橋大商学部を卒業後、大阪市立大大学院准教授，一橋大大学院准教授などを経て2012年から現職。専門は医療分野の管理会計で、今年3月まで中医協・診療報酬調査専門組織の保険医療専門審査員を務めた。

　森田氏は09年6月に公益委員に就任。11年4月の中医協総会で、遠藤久夫氏（学習院大経済学部教授）の後任として会長に選出され、12、14年度の診療報酬改定の改定案をまとめた。公益委員の任期は3期6年までで、森田氏は来月で6年間の任期を満了する。

　新会長は来月15日以降の総会で、公益委員の互選によって決まる。

　22日の参院本会議では、来月20日に1期目の任期を終える公益委員の野口晴子氏（早大政治経済学術院教授）が続投する人事も決まった。

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