【高崎健康福祉大健康福祉学部医療福祉情報学科 准教授 木村憲洋】
■頑張る看護現場が病院を変える?看護必要度
2014年度診療報酬改定によって、医療現場はどのような影響を受けたのでしょうか。
改定のポイントは、病院における看護師の配置を適正化するためにICU、HCUといった超急性期と一般病棟入院基本料7対1に対して施設基準を厳しくすることでした。
厚生労働省も「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)が厳しくなれば、7対1を算定できる病院が少なくなると見込んだのでしょう。実際には、7対1を算定できる「病院」ではなく、7対1を算定できる「病床」が少なくなります。
今回の改定は、一般病棟の稼働率が落ちるように仕組まれた改定です。病院報告でも一般病棟の稼働状況の悪化が見られました( 前回 を参照)。この傾向は、短期滞在手術等基本料3と相まって中小病院の経営を圧迫していくのではないでしょうか。
次回配信は2月13日5:00の予定です
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