【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
■大学病院本院は確かに手術実施率も全麻率も高い
全国に80病院ある大学病院の本院は、DPCにおいて基礎係数が最も高いⅠ群病院に位置付けられている。つまり、日本のDPC対象1585病院の5%にすぎないピラミッド構造のヒエラルキー(階層制)で最上位にあるのが、大学病院本院になる。ただし、「大学病院の診療実態にはばらつきがある」という話をよく聞く。その意味には、(1)大学病院の医療資源投入内容のばらつき(2)大学病院が担う機能のばらつき-の2つが考えられる。
今回は、今月5日にDPC評価分科会で公表されたばかりの最新DPC公開データを用いて、(2)の「担う機能のばらつき」については、「手術実施率」と「白内障眼内レンズ挿入術の症例」から見てみたい。また、(1)の「医療資源投入内容のばらつき」で論点になりそうな疾患として「誤嚥性肺炎の症例」から考えてみたい。
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次回の配信は、9月24日5:00を予定しています
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