【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
前回、300床弱のA病院の事例を取り上げ、外来単価は患者構成(ケースミックス)次第であることを紹介した。とりわけ、再診患者は低単価の患者比率が高くなっていた=グラフ1=。そのため、逆紹介の徹底等の方針を打ち出した。
グラフ1 初診・再診別外来単価分布
MMオフィス独自分析資料
しかし、ある医師から「再診患者は1人当たりの収入こそ低いものの、病院経営には貢献しているのでは」という疑問がぶつけられた。逆紹介を推進することに対する抵抗なのか、それとも経営に関する純粋な疑問なのか。その医師の質問の真意は分からなかったものの、協力してくれない医師には、ちゃんと説明をしないわけにはいかない。
そこで、単価ごとの積算収入を比較した。
(残り1697字 / 全2047字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】