中央社会保険医療協議会(会長=森田朗・東大大学院教授)が18日に開いた総会では、支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)が、再診料を引き下げるべきだとの認識を表明した。一方、診療側の安達秀樹委員(京都府医師会副会長)は、診療所の再診料について、2010年度診療報酬改定で引き下げられる前の71点への「回復」を主張。再診料の点数設定をめぐり、診療側と支払側が13日に引き続き意見を戦わせた。
再診料の点数設定は、10年度の前回改定でも焦点になり、決着は公益側の裁定に持ち込まれた。最終的に、病院(200床未満)の60点を9点引き上げる一方、診療所は71点から2点下がり、69点に統一された。
18日の総会で安達委員は、12年度報酬改定の重点課題に位置付けられている病院勤務医の負担軽減に、診療所の貢献が不可欠だと指摘。「74点や75点に上げろというのではない。理由もなく下げられた2点を元に戻してほしいという趣旨だ」などと見直しを訴えた。
これに対し白川委員は、「わたしどもは、再診料は引き下げるべきという意見だ」「69点という設定は不満。むしろ、もっと低くあるべきだ」などと真っ向から反論した。
(残り0字 / 全549字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】