![部門別収支調査、項目をさらに簡素化](/newspicture/cbnews_body/1309421489.jpg)
コスト調査分科会は、今年度の「医療機関の部門別収支に関する調査」の項目を簡素化することで合意した(6月30日、厚生労働省)
中央社会保険医療協議会(中医協)の「医療機関のコスト調査分科会」(分科会長=田中滋・慶大大学院教授)は6月30日、今年度の「医療機関の部門別収支に関する調査」の実施案について議論し、2008年度の初回調査から項目を簡素化して実施した昨年度調査の結果を踏まえ、さらに項目を簡素化することで合意した。
職種別給与データでは、職種の区分を10部門から減らす方向で検討する。昨年度調査に参加した医療機関へのアンケートで、「人数や給与・賞与を職種別に分けるのが難しかった」との回答が多かったことを踏まえた。
医師勤務調査では、勤務時間について「医師が多忙で記入してもらうこと自体が難しい」との意見が多く寄せられたため、医局長や診療科の部長など代表者が全体の状況を記入してもよいことにする。
このほか、保険外収益の算出方法を見直し、産婦人科の保険外収益を別に計算した上で、残りをほかの診療科に配分する。昨年度調査で保険外収益の総額を記入させ、各科の保険収益比などに応じて振り分けたところ、主な収入源である正常分娩費が保険外収益で、保険収益が少ない産婦人科の収益が少なくなったことを受けた措置。
この調査は、病院のコストなどを診療科別に把握し、診療報酬体系に適切に反映させることが目的。田中分科会長が今年度の実施案を7月中旬に中医協総会に報告する。調査は9-10月に実施される見込み。
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