2010年4-9月の医療費の伸び率は、前年同期比で3.9%だったことが、厚生労働省がこのほどまとめた概算医療費の集計で分かった。また、1日当たり医療費は、「入院」「入院外」「歯科」が前年を上回るプラスの伸び率で、「調剤」のみマイナスの伸び率だった。受診延べ日数(延べ患者数)は、「入院」のみプラスの伸び率で、ほかは減少していた。
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概算医療費の集計結果は、2月2日の中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で厚労省側が報告した。
それによると、10年4-9月の医療費は18.1兆円で、前年同期の17.4兆円を0.7兆円上回っており、年度集計で過去最高額となった09年度を更新するペースとなっている。
伸び率は医療費全体で3.9%増。内訳を見ると、「入院」(6.6%)が最も高い伸び率を示し、以下は「調剤」(3.0%)、「入院外」(1.8%)「歯科」(1.4%)だった。
1日当たり医療費の伸び率は、全体で3.8%増。内訳を見ると、「入院」(5.4%)が最も高い伸び率を示し、「調剤」のみマイナスの伸び率だった。
総会では、10年4-8月分の調剤医療費(電算処理分)の動向についても報告された。
それによると、処方せん1枚当たりの調剤医療費の伸び率はマイナス1.0%で、報酬別の内訳では「技術料」がプラス4.4%、「薬剤料」がマイナス2.9%だった。
また、処方せん1枚当たりの内服薬薬剤料の伸び率はマイナス3.2%で、1種類1日当たりの薬剤料はマイナス5.4%だった。
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