厚生労働省は21日、救急救命士による救急車内でのエコー検査の実証試験を提案している岡山県吉備中央町に研究デザインの精緻化などを要請した上で、それらが「必要十分」だと認められた場合は救急救命処置の範囲にエコー検査を特例的に追加する方針をワーキンググループに示した。【松村秀士】
研究デザインの精緻化として、救急車での搬送前・搬送中のエコー手技や搬送先病院の選定に係るプロトコールの作成、既存のプロトコールとの整合などを吉備中央町に要請する。また、救急救命士による超音波装置の操作に係る研修のプログラムの作成も求める。
WGではこれらの進捗状況を確認し、研究デザインや研修プログラムが「必要十分」だという結論に至れば、厚労省が救急救命処置の範囲にエコー検査を特例的に追加するとともに、省令の改正を行う。その後、特区での実証試験を認める。
厚労省はWGとは別の検討の場を2024年度に設置する予定。
救急救命士によるエコー検査の実証は、デジタル田園健康特区の吉備中央町などが国に提案している。実証では、
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