厚生労働省は22日、1カ月当たりのデータ数が90件未満の病院を分けてDPC病院群ごとの基礎係数を設定するなどの見直しを行うと、1,758の対象病院のうち計67病院では診療報酬の変動(推計)がプラスマイナス2%を超え、激変緩和措置の対象になるとするシミュレーションの結果を中央社会保険医療協議会に示した。【兼松昭夫】
データ数が「月90件未満」に該当するのは2022年4月現在、DPC標準病院群の116病院だった。
診療報酬の変動が2%を超える67病院の内訳は、減収が66病院、増収が1病院。
厚労省は、24年度の診療報酬改定で行うDPC制度の見直しで
▽「データ数が少ない病院」をほかの病院と分けて病院群ごとの基礎係数を設定
▽DPC対象病院ごとに適用する機能評価係数IIのうち、適切なデータの作成などを評価する「保険診療係数」を廃止し、入院短縮の努力を評価する「効率性係数」の評価方法の変更を検討
-するなどの案を示している=図=。
シミュレーションは、それらの見直しでDPC対象病院にどのような影響があるかを明らかにするため、22年度診療報酬改定のデータを使って全1,758病院を対象に行った。
基礎係数の見直しに関するシミュレーションでは、
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