中央社会保険医療協議会は15日、オンラインで患者を診療した医療機関が算定する初・再診料の要件を2024年度の診療報酬改定で厳格化する案を了承した。「初診では向精神薬を処方しないこと」をホームページなどに掲示することを要件に加える。また、ほかの地域の患者をオンラインで診療した割合の高い医療機関が対面診療をどのように提供しているか、把握するための方法も検討する。【兼松昭夫】
ホームページなどへの掲示を要件に追加するのは、オンライン診療の不適切事例を踏まえた提案。
オンライン診療の適切な実施を促すために厚労省が作った指針では、麻薬や向精神薬を初診で処方することを禁止している。しかし、不眠症の患者にオンラインで行われた診療のレセプトを分析すると、オンラインの初診で向精神薬が処方されるケースが実際はあることが分かった。
長島公之委員(日本医師会常任理事)は、不適切な事例を解消するため、「初診では向精神薬を処方しないこと」に加え、
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