厚生労働省は10日、全国の病院の耐震化率が2022年9月時点で79.5%だったとする調査結果を公表した。前年同期と比べ0.8ポイント上昇したが、政府が掲げる80%の目標を下回った。ただ、同省では病院全体の耐震化率は23年度中に目標値を超える見込みだとしている。【松村秀士】
耐震化率は、全ての建物に耐震性がある病院が全病院に占める割合。調査では、1981年以前に建てられて「耐震指標(Is値)0.6未満」と診断された建物を、震度6強程度の地震で倒壊・崩壊する恐れがあり「耐震性がない」と見なしている。
同省は2008年以降、病院による耐震化の状況調査を毎年実施(11年を除く)。22年の調査では全8,160病院のうち、回答があった8,085病院の同年9月1日時点の改修状況を取りまとめた。
その結果、全ての建物に耐震性があったのは6,425病院で、
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