中央社会保険医療協議会の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」は5日の会合で、DPC対象病院について制度からの退出ルールを作ることで大筋合意した。データ数に一定の基準を設けることなどを想定しており、中医協で具体化に向けて検討を進める。【松村秀士】
DPC病院は、対象期間の「1カ月当たりのデータ/病床比」を0.875以上にする基準を満たす必要がある。厚生労働省が2021年10月-22年9月のDPCデータを調べたところ、対象となった1,757病院の中に1カ月当たりのデータ数が少ない病院が一定数あった。
また、データ数が少ないDPC病院は、幅広い疾患への対応を評価する「複雑性係数」の値がDPC標準病院群全体と比べて高いほか、データ数が1月当たり90以下の病院では診療密度(相対値)が低い傾向にあることも分かった。
5日の分科会では、下部組織の作業グループからDPC制度の運用に関する検討の最終報告を受けた。作業グループでは、データ数が少ないDPC病院について、「適切な包括評価となっていない現状があり、急性期医療の標準化という観点からも制度になじまないのではないか」との指摘や、
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