財務省は27日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会で、全国の医科診療所(入院外)での1回の受診当たりの医療費が2019年度から22年度にかけて年平均で4.3%上昇し、近年の物価上昇率を超えた水準で急増しているとの試算結果を示した。その上で、診療所の収益率は構造的に病院よりも高いとし、報酬単価や分配の在り方などを見直す必要性を指摘した。【松村秀士】
■24年度改定での報酬引き上げに慎重論
財務省の試算によると、医科診療所(入院外)での1受診当たりの医療費はコロナ禍前の19年度は6,905円だったが、22年度は7,841円と13.6%増加した。この期間の伸びを年平均で見ると4.3%増で、期間中の物価上昇率を上回って推移した。
一方、全国の病院での入院1日当たりの医療費が
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