厚生労働省は、3ユニットの認知症グループホーム(GH)の夜勤職員体制の緩和が2021年度の介護報酬改定で行われたものの、その条件を満たす事業所がわずかしかないとする調査研究事業の結果を明らかにした。【松村秀士】
21年度の報酬改定では、認知症GHの夜勤職員体制について3ユニットの場合は一定の要件の下で例外的に夜勤2人以上の配置を選択できるように見直した。利用者の安全確保や職員の負担にも留意しつつ、人材の有効活用を図るのが目的。
一定の要件は、3ユニットの場合で、▽それぞれのユニットが同一階に隣接▽職員による円滑な利用者の状況把握▽速やかな対応が可能な構造▽安全対策(マニュアルの策定、訓練の実施)-の全てを満たしていること。
こうした見直しの影響を把握するため、厚労省が全国にある3ユニットのグループホームの事業所に調査を実施。8月10日までに190事業所から回答を得た。
ユニットの配置状況について、
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