厚生労働省は、濫用の恐れのある医薬品を購入者が複数購入しようとした時の販売方法が適切だった薬局・店舗販売業の店舗の割合が2022年度は76.5%で、前年度よりも5.5ポイント低下したとする調査結果を公表した。同省では濫用の恐れのある医薬品の販売数量を制限するといったルールを設けており、順守を徹底するよう求めている。【松村秀士】
調査は、22年11月から23年2月にかけて全国の薬局・店舗販売業の許可を取得している店舗3,054件を対象に実施。一般消費者の調査委員が選択した店舗を訪問し、店舗での状況や従事者の対応を聞いた。
■薬局のみでは順守率が5割下回る
エフェドリンやコデイン(鎮咳去痰薬に限る)といった濫用などの恐れのある医薬品を複数購入しようとした時の対応に関しては1,238件(薬局17件、店舗販売業1,221件)が調査対象で、
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