HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの理解度について厚生労働省が接種対象者と保護者に行った調査で、このワクチンについて参考にしている情報源(複数回答)に関して、「医師からの情報」という回答の割合は全体の1割弱で、「テレビ・健康番組」や「ニュース系ウェブサイト」、「家族」、「友人・知人」より低いことがわかった。また過半数の人がリスクについて十分な情報がなく、接種が決められないと答えた。【大月えり奈】
HPVワクチンは2013年6月から積極的な呼びかけが控えられていたが、22年4月からはほかの定期接種と同様に個別の勧奨が行われている。厚労省は、国民の理解度を把握するため、接種対象者や保護者に調査を行った。1997-2010年度生まれ(22年度に小学校6年-25歳)の女性と、04-10年度生まれ(22年度に小学校6年-高校3年相当)の娘がいる女性の合わせて2,500人あまりに、1月から2月にかけて、インターネットで実施。このワクチンや子宮頸がんへの認識や接種に対する考え方、ワクチンへの信頼度などを質問した。
調査では、HPVワクチンに関する情報をどのように得ているか、複数回答で質問した。「国内のテレビ・健康関連番組」が全体の42%と最も多く、
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