全世代型社会保障制度関連法が成立して医療法が改正されたのに伴い、医療法人の経営情報に関するデータベース「MCDB」が8月に施行される。医療の現状や実態を把握し、政策立案に活用したり国民に情報提供したりするのが狙いで、都道府県に経営データを報告するよう原則全ての医療法人に義務付ける。【兼松昭夫】
厚生労働省は、医療法人の属性などに応じてグルーピングした経営データの分析結果を公表する方針。地域別のほか、運営する医療機関の規模別などに集計することを想定していて、実際の分析方法は引き続き検討する。
医療法人の経営状況を「見える化」するMCDBの創設は、政府の全世代型社会保障構築会議が2022年末に取りまとめた報告書に盛り込まれた。公的な財源を充てる医療費の使い道を「見える化」し、国民に情報提供するのが狙い。
厚労省は、社会保障審議会の医療部会に7日、MCDBの概要を報告した。
それによると、
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