中央社会保険医療協議会が14日に開いた総会では、診療側の江澤和彦委員(日本医師会常任理事)が、医療現場での介護ロボットの活用は時期尚早だとの認識を示した。介護ロボットの活用の効果を測定する国の実証事業が行われているが、検証事例が少なくエビデンス(科学的な裏付け)の構築がまだ進んでいないことを理由に挙げた。【兼松昭夫】
ただ、少子化の進展によって生産年代の急速な人口減少が見込まれるだけに、江澤委員は「ケアの質を確保しつつ、業務を効率化することは喫緊の課題だ」とも指摘し、今後の実証への取り組みに期待感を表明した。
中医協はこの日、2024年度の診療報酬改定に向けて働き方改革の推進策の議論を始め、厚生労働省は、介護ロボットの活用が現場の生産性の向上にどれだけつながっているかを測定する事業での実証結果のデータを示した。
それによると、
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