厚生労働省は、薬剤師偏在指標の2022年度と36年度の値を公表した。それによると、病院と薬局を合わせた薬剤師全体での偏在指標が「1.0」を超えて供給が需要を上回るのは、22年度の7都府県から、36年度には35都道府県に増える見込み。ただ、業務の種類(業態)別に見ると、病院薬剤師の偏在指標は22年度に47都道府県全てで1.0を下回っていて、36年度にも徳島を除く46都道府県で供給不足が続く見込み。【兼松昭夫】
これに対し、薬局の薬剤師の偏在指標は22年度に18都道府県で1.0を超えて供給が需要を上回った。36年度には沖縄と福井を除く45都道府県で供給が需要を上回る見通し。
薬剤師偏在指標は、病院や薬局で勤務する薬剤師の相対的な偏在度合いを示す「ものさし」に当たる。薬剤師の業務量(推計)と労働時間(調整後)などから計算し、この指標が「1.0」だと需給のバランスが取れていることを意味する。
厚労省は、
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