病院薬剤師の不足が深刻だ。厚生労働省がまとめた現在の医療需要に対する薬剤師の偏在指標によると、全国で0.80と充足を満たす1.0を大きく下回っていることが分かった。【ライター 設楽幸雄】
2024年度からの第8次医療計画に盛り込まれる薬剤師の確保計画に向け、29日に開かれた薬剤師確保に関する有識者検討会で厚労省が示した。
薬剤師の偏在指標は、業態別に算定している。病院薬剤師の偏在指標は、地域の病院利用者数に患者1人当たりの病院薬剤師の業務量を掛けた「地域の病院薬剤師の総業務量」と、「地域の病院薬剤師の労働時間」との比率。薬局薬剤師の偏在指標は、地域の処方箋枚数(薬局利用者数)に処方箋1枚当たりの薬局薬剤師の業務量を掛けた「地域の薬局薬剤師の総業務量」と、「地域の薬局薬剤師の労働時間」との比率とした。
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