中央社会保険医療協議会は15日の総会で、2024年度の診療報酬改定に向けた医療技術評価分科会による対応案を了承した。外科系学会社会保険委員会連合(外保連)の手術基幹コード「STEM7」と整合性が取れていない診療報酬点数表の手術料の区分「Kコード」の一部の見直しを検討する。【兼松昭夫】
厚生労働省は、人口膝置換術など整形外科の領域のKコードに精緻化の余地があるとみていて、医療技術評価分科会が関係団体とも連携しながら24年度の診療報酬改定に向けてコードの体系化を検討する。
外保連の手術基幹コードSTEM7は、肝臓や肺などの対象部位、切除や止血などの基本操作法、ロボットや内視鏡など使用する医療機器などによって手術を7桁の数字で分類する仕組み。
これに対し、Kコードは診療報酬上の手術の分類に当たり、厚労省が2年置きの報酬改定のたびに追加してきた。ただ、イノベーションの進展に伴う手術の多様化・高度化に対応するのは限界だという指摘があり、STEM7の設定とばらつきがあることも分かっている。
例えば人工関節置換術では、
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