厚生労働省が行った病院の耐震改修状況の調査結果によると、全国の病院の耐震化率は2021年9月現在78.7%で、政府が掲げる80%の目標を前年に続き下回った。ただ、同省では、病院全体での耐震化率は22年度中に80%を超える見込みだとしている。【兼松昭夫】
病院による耐震化の状況調査は08年以降、厚労省が11年を除き毎年実施している。耐震化率は、全ての建物に耐震性がある病院が全病院に占める割合。調査では、1981年以前に建てられて「耐震指標(Is値)0.6未満」と診断された建物を、震度6強程度の地震で倒壊・崩壊する恐れがあり「耐震性がない」と見なしている。
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