【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■回リハ病棟の多くは入院料を維持・アップグレードしている
2017年度から20年度までの、全ての病床機能報告において、回復期リハビリテーション病棟入院料を選択していた病棟を対象に、各年度でどの入院料を届け出ていたか調べた=グラフ1=。18年度改定で入院料の要件に実績指数が導入され、3段階の評価から、1-6の6段階となった。また、20年度改定では、その実績指数のハードルが上がった。改定のたびに、入院料の要件が厳しくなっているものの、ほとんどの施設は入院料を維持(グラフ1の遷移が灰色)、もしくはアップグレード(遷移が水色)している。ダウングレード(遷移がピンク色)した施設は非常に少ない。
グラフ1 回復期リハビリテーション病棟入院料の入院料変遷
※17-20年度の全ての報告において回復期リハビリテーション病棟入院料を選択した病棟が対象
病床機能報告(17-20年度報告)を基に作成。以降のグラフも同一の出所、条件
■着実に進む実績指数の向上
入院料を維持・アップグレードするには、実績指数の向上が不可欠である。17年度報告時点では、実績指数が40に満たない病棟(グラフ2において黄色系で表記)が6割以上を占めていたが、20年度には2割強まで大幅に減少した。
グラフ2 実績指数の病棟割合推移
※17-20年度の全ての報告において、回復期リハビリテーション病棟入院料を選択した病棟で、各年度の新規入棟患者数、在棟患者延べ数、退棟患者数、実績指数、平均リハビリテーション実施単位数の項目に不備のない病棟が対象
17年度から20年度まで、報告時の入院料ごとに実績指数の病棟割合を比較すると=グラフ3=、18年度改定で実績指数が入院料の要件となったことが明確に分かる。また、20年度改定でそのハードルが上がったことも見えてくる。
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次回配信は10月13日5:00を予定しています
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