【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■胃がんの退院患者は年々減少している
胃の悪性腫瘍の退院患者数は年々減少している=グラフ1=。なお、2014年から連続してデータ提出している病院のみを対象としたため、直近の年度で新たにデータ提出し始めた病院はこれに含まない。
グラフ1 胃の悪性腫瘍 退院患者数推移
DPC公開データ(2014-19年度実績)を基に作成(グラフ2以降も同様)
※14-19年度の6年度で連続してデータ提出した病院を対象。胃の悪性腫瘍の手術別集計が年10症例未満は含まない
その上、在院日数も短くなっている=グラフ2=。
グラフ2 胃の悪性腫瘍 平均在院日数推移
当然、グラフ1と2を乗じた延べ患者数も減少している=グラフ3=。延べ患者数は年平均5%弱のペースで減少し続けており、14年度から19年度にかけて20%以上の大幅な減少となった。
グラフ3 胃の悪性腫瘍 延べ患者数推移
■胃がんの外科系手術の延べ患者数は14年度から19年度にかけて4割弱減少に
さらに手術有無別で症例数と平均在院日数の推移を見た=グラフ4=。手術ありは症例数が横ばいで在院日数は短縮、手術なしは症例数減少で在院日数は横ばいだった。
グラフ4 胃の悪性腫瘍 手術有無別推移 (左)退院患者数 (右)平均在院日数
※「97手術あり」の輸血のみの患者は手術なしに集計
その結果、手術ありも手術なしも延べ患者数はどちらも年々減少し続けている=グラフ5=。
グラフ5 胃の悪性腫瘍 手術有無別 延べ患者数推移(左)手術あり (右)手術なし
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次回配信は4月28日5:00を予定しています
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