厚生労働省は、18日に開かれた第44回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会で、新型コロナウイルスワクチンの接種順位について、「一定の重症度の精神疾患や知的障害を有する者を、基礎疾患を有する者の範囲に位置づけることとしてはどうか」と提案し、了承された。【新井哉】
厚労省は、「接種順位の上位に位置づける基礎疾患を有する者の範囲」(2020年12月25日開催の第43回時点)について、▽慢性の呼吸器の病気▽慢性の心臓病(高血圧を含む)▽慢性の腎臓病▽慢性の肝臓病(肝硬変等)▽インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病または他の病気を併発している糖尿病▽血液の病気(鉄欠乏性貧血を除く)▽免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)▽ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている▽免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患▽神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)▽染色体異常▽重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)▽睡眠時無呼吸症候群-の病気や状態で通院・入院している人や、基準(BMI30以上)を満たす肥満の人となっていると説明した。
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