財政制度等審議会・財政制度分科会の増田寛也分科会長代理は1日、分科会後の記者会見で、財政健全化に関する提言(春の建議)の取りまとめについて、「日程や今の状況を考えると難しい」とし、見送る可能性を示唆した。ただ、仮にそうなっても、7月半ばごろに決定する「骨太方針2020」に向けて、財政審として何らかの意見を出す考えも示した。【松村秀士】
榊原定征分科会長と増田分科会長代理が相談し、取りまとめを見送るかどうかを最終的に判断する。
「春の建議」は例年、5-6月ごろにまとまるが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで、2020年は1月27日を最後に分科会の議論がストップ。取りまとめに向けた十分な話し合いができていなかった。約4カ月ぶりに開かれた1日の分科会でも、新型コロナ感染症に関する財務省の対応が説明され、それに関する議論が中心となった。
(残り434字 / 全804字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】