【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■病院経営の鍵を握ってきた看護職員の確保
看護職員の割合は、病院職員の半数以上を占めている=グラフ1=。
グラフ 1 病院職員数の職種比率(常勤換算、精神科病院を除く※以下同)
厚生労働省 病院報告(2016年)を基に作成(看護職員は看護師・准看護師・保健師・助産師・看護業務補助者の合計※グラフ2・3も同様)
直近15年の推移においても、リハビリセラピストの増加などに押され、看護職員の割合はやや低下しているものの=グラフ2=、看護職員数自体は年々増加している=グラフ3=。
グラフ 2 病院職員数の職種比率推移
厚生労働省 病院報告(2012-16年)を基に作成
グラフ 3 病院職員数の職種別推移
厚生労働省 病院報告(2012-16年)を基に作成
看護職員の確保は、医師確保と同様に病院運営の根幹である。看護職員に不足が生じれば、診療報酬の要件を満たせず、大幅に報酬をダウンせざるを得ないなどの悪影響だけでなく、病棟閉鎖といった医療機能提供に大きな影響を与える場合もある。それ故、病院として必要な看護職員を確保することは、極めて重要な経営課題と言える。
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次回配信は10月31日5:00の予定です
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