厚生労働省保険局の迫井正深医療課長は27日、日本訪問看護財団が主催する「訪問看護サミット2016」で講演した。私見と断りつつ、訪問看護でも一貫したキャリアパスを提供するなど、新卒が訪問看護の世界に飛び込めるよう支援してほしいと述べた。【大戸豊】
迫井課長は、訪問看護の質の高いサービスを評価すると、報酬単価が上がってしまうと言い、特に介護保険サービスでは、本人や家族が費用負担に敏感になっているため、ケアマネジャーが訪問看護を提案しても断られるケースがあるという。
医療保険サービスならば、利用期間は短期もしくは中期であるため、家族も仕方ないと納得するものの、介護保険サービスは長期化する傾向があり、家族は費用に敏感になるとした。
迫井課長は、実際に利用した家族は「24時間対応はありがたい」「症状が重くなっても対応してくれる」など、前向きに評価してくれると指摘。その上で、訪問看護は良いサービスで、お金のことはひとまず横に置きつつ、一度利用してほしいなどと伝えなければ、サービスが広がらないとし、一般の方に、サービスをもっと知ってもらう必要があると述べた。
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