中央社会保険医療協議会（中医協、会長＝田辺国昭・東大大学院教授）は22日の総会で、次期診療報酬改定に向けた入院医療やDPC制度に関する各分科会での検討の方向性をそれぞれ了承した。このうち入院医療をめぐる検討は、分科会が医療現場の実態調査を実施し、結果を踏まえて進める予定だが、慢性期医療に関する調査を2年連続で行うよう委員が要望したことから、担当する分科会で今後、その是非が議論される見通しだ。【佐藤貴彦】

　診療報酬改定に向けた専門的な検討のうち、入院医療に関しては「入院医療等の調査・評価分科会」（入院分科会、分科会長＝武藤正樹・国際医療福祉大大学院教授）、DPC制度に関しては「DPC評価分科会」（分科会長＝小山信彌・東邦大特任教授）が担当している。2つの分科会は、今月までに次期改定に向けた初会合を開き、今後の進め方などを整理していた。

　22日、総会に先立ち開催された中医協の小委員会で、それぞれの分科会長が今後の進め方などを報告。その後、総会が小委員会から報告を受けた。

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