さらなる病床機能分化の促進が明確に打ち出された2016年度の診療報酬改定。昨年11月まで中央社会保険医療協議会の専門委員を務めた日本看護協会(日看協)の福井トシ子常任理事は、「今改定で、退院支援における看護師への期待が非常に大きくなった」と話す。福井常任理事に日看協としての今改定の受け止めを聞いた。【聞き手・坂本朝子】
地域包括ケアシステムに移行しようとする動きになってきていますので、退院支援の取り組みをしっかりしていかなければ、「7対1病床です」などとは言えなくなるのではないでしょうか。今後は、地域との連携でかかわる多職種のそれぞれの特徴を理解し、看護師がケアマネジメントを行い、患者の療養環境をけん引していくことが必要だと考えます。
病棟群は「もう少しフレキシブルに」-識者が読み解く16年度改定(1)
「ビジネスモデル」化した回リハ病院に警告-識者が読み解く16年度改定(2)
療養病棟は養生の場から治療の場に-識者が読み解く16年度改定(3)
試される7対1病院の「営業力」-識者が読み解く16年度改定(4)
II群での技術評価、内保連の念願かなう-識者が読み解く16年度改定(5)
良くも悪くも画期的な地域移行推進策-識者が読み解く16年度改定(6)
在宅専門診療所、医師会要件が歩み寄り生む-識者が読み解く16年度改定(7)
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