【株式会社メディック・プランニング代表取締役 三好貴之】
2016年度診療報酬改定では、1日6単位以上算定する回復期リハビリテーション病棟に対しアウトカム評価が導入された。これはリハビリ分野で最もインパクトの強いテーマとなった。既にシミュレーションしている医療機関は多いと思うが、実績指数の計算式の意味と対策を解説したい。
リハビリの効果(実績指数)を上記の計算式で求め、2回連続して27点未満の場合に効果が低いとみなされ、算定制限の対象となる。報告は3カ月ごとで、報告前月までの6カ月間に退棟した患者が対象となる。
1 分子のFIM利得を上げるための2つのポイント
分子の係数は、退棟時と入棟時のFIM運動項目の点数差である「FIM利得」である。FIM利得を上げるためには2つのポイントがある。一つはリハビリ室での時間帯以外に行う病棟でのADL支援体制であり、もう一つは、発症から入院までの期間となる。
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