【川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部医療秘書学科 准教授、日本医療秘書実務学会会長 田中伸代】
本稿では、長年、短期大学・大学で医療秘書の教育に携わっている立場から、教育についての検討を行ってみます。
■現状分析
医療現場で問題点として挙げられるのは、以下のような点です。
(1)医師事務作業補助者として採用される人の中に、初心者と経験者が混じっている
(2)32時間の研修、6カ月間のOJTは必要条件であり、教育期間を変えることはできない
(3)適切な教育をどのように効率的に行うべきか。ノウハウは蓄積されてきたが、いまだ手探り状態で行っている部分もある
(4)一部の指導者に負担が集中している
(5)費用の問題
【学習者側】研修に要する時間と費用
【学習者側】【雇用者側】外部での研修には費用が必要
【雇用者側】内部で行う際にもコストが発生
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