【川越胃腸病院 総務部長・医療サービス対応事務局長 小川卓】
この連載では、どうすればスタッフが働く幸せを感じながら、納得感と満足感を持って、生き生きと働ける職場をつくれるのかをテーマにしてきました。都合によりしばらくお休みさせていただきましたが、再開させていただきたいと思います。
ひと輝く好循環組織とリーダーシップ(2)
ひと輝く好循環組織とリーダーシップ(3)
ひと輝く好循環組織とリーダーシップ(4)
当院では医療機関として2011年に初めて日本経営品質賞を受賞しました。その際に評価されたのは、(1)患者本位(2)独自能力(3)職員重視(4)社会との調和-の4つをバランスよく達成できるように、自分たちの組織に合った基準や仕組みを、自分たちで考え、自分たちで改革し、その循環を常に回し続けていくというプロセスでした。
経営品質活動は、「効率経営(どうやるか)」ではなく、「価値経営(いかにありたいのか)」を目指す活動です。スタッフが自らを見詰め、知恵を絞り、共有し合い、改善に喜びを覚え、それを当たり前と感ずる組織風土を理想としています。
連載では、経営品質における5つの改革の視点
A:Awareness(アウェアネス:スタッフに気付きを与える)
B:Benchmarking (ベンチマーキング:既にある成果を参考にする)
C:Cross-functional team(クロスファンクショナルチーム:多職種により協働する)
D:Deployment(デプロイメント:つながる仕組みを用意する)
E:Empowerment(エンパワーメント:自主性を高めてパワーアップする)
の順に、A、B、C、Dの4回までお伝えしました。
5回目の「E」はエンパワーメント(Empowerment)について、一緒に考えてみたいと思います。
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