診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会の小山信彌分科会長(東邦大医学部教授)は21日、キャリアブレインの取材に応じ、「DPC病院3群」に位置付けられている病院について、現行の仕組みで一律に評価することが難しいとのデータが示されれば、専門病院などのグループを別建てにして再分類することもあり得るとの認識を示した。
ただ、3群に含まれる1335病院(4月現在)は、診療機能や病床規模が多様なため、より細かくグループ分けすべきだとの意見が分科会内にはある。同分科会は8月、1群と2群の枠組みを維持する一方で、3群の設定の在り方などを来年秋までに検討するとのスケジュール案をまとめて中央社会保険医療協議会の総会に報告し、了承された。
3つのグループに分類した狙いを小山分科会長は、「DPC対象病院の診療をある程度オーソドックスに集約し、医療の質を担保するのが目的だった」と説明。その上で、「少しずつ集約していけば、このまま(3群の仕組みを維持する)ということになるし、患者の疾病や地域の構造で(3群の中でも)病院の担う診療機能が分かれていて、評価し切れないという検証結果が来年秋までに出てくれば、制度をいじらないといけない」と述べた。新たなグループとしては、「専門病院や100床以下の病院、ケアミックスの病院など」を例に挙げた。【佐藤貴彦】
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