厚生労働省は30日、認知症の入院医療を評価する「認知症治療病棟入院料」について、入院30日以内の早期治療への評価を2012年度診療報酬改定で導入する案を中央社会保険医療協議会の総会で示し、了承された。これで同入院料は、入院「30日以内」「31日以上60日以内」「61日以上」の3段階の評価になる。
厚労省の提案は、認知症の行動・心理症状(BPSD)が、入院からおおむね1か月程度で改善されるといわれていることを踏まえたもの。入院30日以内の早期治療を高く評価する一方、61日以上の長期入院の評価を引き下げることで、早期退院を促したい考えだ。
厚労省はまた、早期退院を促すため、同入院料の「退院調整加算」の要件に退院支援部署の設置を加える一方、点数を引き上げる案を示した。
このほか、患者の徘徊などに対応するため、夜間に看護補助者を配置し、夜勤を行う看護要員が3人以上いる認知症治療病棟で算定できる「認知症夜間対応加算」を新設する。
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