
中医協委員に10月に就任した日本病院会の万代恭嗣常任理事は、医師の技術に対する評価の必要性を訴える
任期を満了した邉見公雄氏(全国公私病院連盟副会長)に代わり、中央社会保険医療協議会の診療側委員に就任した日本病院会の万代恭嗣常任理事は、キャリアブレインのインタビューに応じ、医師の技術を診療報酬で評価するドクターフィーの導入の必要性を訴えた。ただ、「術者や助手、麻酔医、内科医の取り分をどう決めるのか」と述べ、複数の医師が関与する手術で、報酬をどう配分するかなどが課題になるとも指摘した。2012年度の診療報酬改定に関しては、「復興財源などとの兼ね合いをみながら、少しでも上げてほしい」と述べた。
(詳細なやりとりは以下の通り)
医療費の配分について方向性を出すという責任ある立場なので、緊張している。会場に報道陣が集まり、中医協の場で話し合ったことが即日ニュースになる。影響力が非常に大きいと感じている。
-日本病院団体協議会では団体間の意見調整が付かず、日本精神科病院協会の長瀬輝諠副会長と2人を提案する異例の形になった。
日病協では、提案の一本化を目指したと聞いているが、結果的に2人の名前が挙がった。各団体の強い思いがあったのだろう。長瀬先生は以前からよく存じ上げていて、いつも素晴らしい発言をすると感心していた。どちらが委員に就任しても方向性は変わらないと思っていた。最終的にわたしが就任したのは、自治体病院の邉見前委員を引き継ぐ意味合いからだったのではないか。
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