世界的な半導体不足により、医師資格証(HPKIカード)の在庫が不足していることから、厚生労働省はマイナンバーカードやスマートフォンを用いた電子署名を推奨している。マイナカードやスマートフォンによる電子署名をマイナポータルから申請する方法をまとめた資料を公表し、低迷する電子処方箋の普及率向上につなげていきたい考えだ。【渕本稔】
電子処方箋の発行・調剤などで必要な電子署名には、「ローカル署名」と「リモート署名」の2種類がある。ローカル署名はHPKIカードに格納されている電子証明書を、リモート署名はクラウド上で管理されている電子証明書(HPKIセカンド電子証明書)を用いて署名を行う。厚労省は、HPKIカードの供給不足により、マイナカードやスマートフォンを活用したリモート署名の活用を推奨している。
マイナポータルからの申請では現在、医師は日本医師会か医療情報システム開発センター(MEDIS)、歯科医師と薬剤師はMEDISをHPKIの認証局として選択できる。日医を選択した場合、HPKIカードは後追い発行となる。発行価格は、
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