若者を中心に問題となっている市販薬の乱用を防ごうと、厚生労働省は薬局などの薬剤師や登録販売者に対し、適切な対応を行って乱用に苦しむ人を救う「ゲートキーパー」となるよう呼び掛けている。市販薬の乱用の起点となり得る医薬品の販売において乱用の防止は非常に重要だとした上で、その役割は「薬局などでしか果たすことができない」と強調している。【松村秀士】
また、医薬品の乱用を防止するためには、購入者への丁寧な声掛けや説明を行うことが重要だと指摘。販売の際に声掛けや説明の必要性について判断し、適切に実施するよう薬剤師や登録販売者に促している。
乱用などの恐れのある医薬品を販売する時には、
▽若年者が購入しようとする場合は氏名や年齢
▽他の薬局や店舗などでの乱用の恐れのある医薬品の購入状況
▽原則として1人1包装単位を超えて購入しようとする場合はその理由
-を確認した上で、適正な使用のために必要と認められる数量に限り販売することの徹底も求めている。
乱用などの恐れのある医薬品の販売に当たっては、関連の知識のほか、乱用の実態や乱用を目的とした購入者への適切な対応方法、乱用に陥った場合の相談窓口などの知識を踏まえて対応する必要がある。
そのため、厚労省は販売に携わる薬剤師や登録販売者に対し、
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