厚生労働省がまとめた2022年の「生活のしづらさなどに関する調査」によると、精神障害者保健福祉手帳所持者の推計値は、前回調査(16年)に比べ1.4倍に増えた。厚労省の担当者は「発達障害に対する認知度や理解が高まり、就労者で手帳を取得した人などが増加したことが影響している」とみる。【渕本稔】
調査は、国勢調査の調査区5,363の地域に居住する在宅の障害者(児)を対象に実施した。有効回答数は1万4,079人(回収率57.6%)だった。
調査票の集計を基にした推計では、障害者手帳所持者の総数は610万人(16年比9.0%増)だった。内訳を見ると、身体障害者手帳は415万9千人(同3.0%減)、療育手帳は114万人(同18.5%増)、精神障害手帳は120万3千人(同43.0%増)で、精神障害手帳所持者の割合の増加が目立った。
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