厚生労働省は医薬品医療機器総合機構(PMDA)と共に、2024年度に開始する「治験エコシステム導入推進事業」の実施機関の公募を始めた。より効率的に治験を実施することで、ドラッグ・ラグやロスなどの課題解消につなげる治験エコシステムの導入に向けて、最大で3機関を選定し、治験環境の整備を推進する。【渕本稔】
日本の医薬品産業を巡っては、海外で承認されている医薬品が開発に着手すらされない「ドラッグ・ロス」の拡大や創薬力の低下などが指摘されており、課題解消の方策の1つとして治験の合理化を図る議論が行われてきた。
厚労省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」が4月24日にまとめた報告書では、治験のさらなる効率化に向けて、
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