厚生労働省は、緊急避妊薬を試験販売する事業に協力した薬局での対応が「概ね適切」に行われており、購入・服用した人の多くが満足しているとする報告書を公表した。【松村秀士】
この事業では、一定の条件を満たす薬局で緊急避妊薬を試験的に販売し、要指導・一般用医薬品へ転用した際に適正な販売が確保できるかなどを調査。全国の145薬局が協力し、2023年11月28日-24年1月31日に計2,181件の販売があった。
報告書によると、都道府県ごとの販売実績は、東京の266件が最多で、神奈川(231件)や大阪(169件)なども多かった。一方、山形の5件が最も少なく、山口(6件)や青森(7件)など5県で10件に届かなかった。
協力薬局への来局時期や曜日に大きなばらつきは見られなかったが、来局時間はおおむね午前9時から午後7時の間に集中していた。午後9時から翌日午前8時までの「夜間・早朝」の来局は全体の2%程度だった。
緊急避妊薬を協力薬局で購入して服用した1,643人に服用直後に依頼したアンケートでは、「面談した薬剤師の対応」「説明の分かりやすさ」「プライバシーの配慮」の質問に対して「とても満足」という回答が
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