【千葉大学医学部附属病院 副病院長、病院経営管理学研究センター長 、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
急性期病院が機能を向上させるために、手術患者の獲得は極めて重要であることは言うまでもない。一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度」の変更、急性期充実体制加算、総合入院体制加算、あるいはDPC特定病院群など、いずれも侵襲性の高い手術等の実施が重要な鍵を握り、今後の医療政策においても方向性が変わることはないだろう。
医療技術の発達により高齢者に対する手術も増加しており、今後もこの傾向は継続することが予想される。一方で、麻酔科医の配置については連載第214回で取り上げたように、苦戦する病院が多く、外科医はいるけれど、麻酔科医不足で手術室の稼働率が上がらないという嘆きは頻繁に耳にする。
だとすれば、
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次回配信は4月8日を予定しています
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