厚生労働省は8日、2025年度の医師臨床研修制度の見直しに関する報告書案を医道審議会の部会に示し、おおむね了承された。基幹型臨床研修病院の約半数が第三者評価を受けることを当面の目標にすることなどを盛り込んでおり、月内に正式に公表する。【松村秀士】
基幹型臨床研修病院(基幹型病院)は、都道府県知事の指定を受けた上で臨床研修の全体を管理する。2023年4月時点で全国に1,029カ所あり、ほかの協力型病院などと共同で研修を行っている。
臨床研修の質の維持や向上を図るため、省令施行通知で基幹型病院は第三者による評価を受け、その結果を公表することが「強く推奨される」としている。24年3月時点で基幹型病院全体の約3割に当たる297病院が、第三者評価の実施団体であるNPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)から評価・認定を受けていた。
報告書案では、第三者評価を受けるかは引き続き基幹型病院の判断に委ねるものの、半数程度が受審することを当面の目標として設定した。それを達成させるため、第三者評価を受けることや受審結果を公表することを基幹型病院の努力義務とする。
また、補助事業により、第三者評価を受けてその結果を公表する基幹型病院に金銭的なインセンティブを与えるほか、
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