総務省によると、2022年度の公立病院全体(853病院)での経常収支は1,931億円の黒字で、21年度(849病院)の3,256億円から黒字幅がほぼ4割縮小した。22年度には経常収益が1.6%増えたが、費用の伸びが4.1%とそれを上回り、増収減益になった。【兼松昭夫】
一方、本業に当たる医業収支は、収益が4兆8,737億円(4.4%増)、費用が5兆3,601億円(4.2%増)で、4,864億円の赤字だった。
また、853病院のうち、経常収支ベースで赤字だった病院の割合は33.8%(288病院)で、21年度の27.6%から6.2ポイント上昇した。公立病院の赤字割合は、19年度(857病院)の62.8%をピークに低下に転じていたが、3年ぶりに上昇した。
総務省では、地方独立行政法人を含む公立病院の経営状況を「地方公営企業決算統計」から集計した。
それによると、
(残り398字 / 全777字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】